マッシュアップは儲かるか--大ブームの現状と可能性

Google Maps APIのように無償のAPIはサービスの保証は何らされていないので、いつサービス中止になるかわからない危険性がある。
実際、ゼンリンとの契約が切れて、ゼンリンから地図の提供を拒まれた場合(実際、Google Maps APIはゼンリンのビジネスを食うモデルでもあるので)、Google Maps APIのサービス停止に追いやられる。
そういう点で、Google Maps APIマッシュアップサービスを提供している、しかもその地図サービスが目玉サイトになっているサイトは相応のリスクを負っていると言える。Google Maps APIがサービス停止になった場合、これらのサイトは一体どうするつもりなのだろうか?
商用のWebAPIを提供している会社にビジネスチャンスが回ってくる可能性はある。
また、日本でもGoogleだけでなく、MSN、Yahoo!も当然、地図のWebAPIを提供してくるので、これらに乗せかえるということなのだろうと思う。

マッシュアップは儲かるか--大ブームの現状と可能性

●引用
複数のマッシュアップサイトを毎日カタログ化しているGoogle Maps Maniaの生みの親、Mike Pegg氏は、GoogleAPIから手を引くことはなさそうだが、「サポートを提供しないところにコンセプト全体が依存しているのは、ビジネス上リスクがある」と指摘する。

サポートを受けたり、自らの作成したマッシュアップの商用化を行いたいと考えている企業には、MicrosoftやAmerica OnlineのMapQuest、Placebaseという新興企業が有料で技術をライセンス供与している

 しかし、大半のマッシュアップが利用しているのは、GoogleやYahoo、 Microsoft、MapQuestが無償で公開しているAPIだ。そして、これらの企業は一般に、マッシュアップサイトに対して、有料で地図を使わせることや、広告販売以外の方法で利益を得ることを認めていない。Googleなどの各社はこの技術を無償で提供し、開発者がそれを使ったマッシュアップサイトを制作できるようにしており、いずれはこれらのなかに広告が掲載される可能性もある。