グーグルGoogle -既存のビジネスを破壊する
「グーグルGoogle -既存のビジネスを破壊する」を読んだ。
「ザ・サーチ」の日本語版的な印象を受けた(ザ・サーチほど内容は濃くないが)。
キーワード広告やロングテールの事例として、日本の中小企業(羽田空港近隣駐車場、福井のメッキ工場)を取り上げている(ザ・サーチでは大靴屋がGoogleの検索トップに表示されるようになって繁盛したという話がでてきたが(その後、Googleのロジック変更でいきなり検索下位に落っこちてアドワーズでキーワードを購入せざるを得なくなったというオチがあるが))。日本企業を事例にしている分、グーグルとはどのような企業か、検索連動型広告、ロングテールとは何かといったことを「ウェブ進化論」よりもよりわかりやすく書いてあるのではないかと思う。
第1章から第5章までは、「ザ・サーチ」、「ウェブ進化論」、「検索エンジン戦争」に書いてあることなので、真新しいものはあまりないが、
第6章 ネット社会に出現した「巨大な権力」
は巨大になりすぎたGoogleの負の部分(グーグル八分、アドセンス停止処分、中国政府の検閲容認、精密航空写真の「消去」、SF映画的な悪夢(これはGoogle is Godに参照)も記載されており、興味深いものであった。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 新書
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