WebサービスとSOA

Webサービス」と「SOA」の関係は
SOA」が概念で、96年あたりから既にガートナーによって提唱されていたものであるが、SOAPを中心とする「Webサービス」は概念である「SOA」を実装する有望な技術である、といったことをよく聞くが、どうも一般ユーザが捉えている意味合いは違うような気がする。

Webサービス」は一般向け、インターネット、オープン、広く、浅く、β、SIerにとっては儲からない、REST・ajaxといった軽い技術
SOA」はエンタープライズイントラネット、クローズ、狭く(企業内)、深く(業務系)、クリティカル、SIerにとって儲かる、WS-*といった重い技術
といったイメージがある。

Webサービスの代表者はGoogleYahoo!、MSN、はてな
SOAの代表者はIBMMicrosoft、BEA等
である。

ここで注目したいのはMicrosoftが「Webサービス」、「SOA」双方に入っている点である。

MSはMSNでは「Webサービス」を推進し、企業システムに関してはIndigo等で「SOA」を推進しており、片方しか推進していないGoogle(「Webサービス」推進)やIBM(「SOA」推進)とは少し違うということである。
それだけMSの事業領域が全方位に渡っていると言えるのだが、
今後、もしかしたら、「Webサービス」と「SOA」の境界がなくなってくる(これはまさしく「ユーティリティコンピューティング」の世界と言える)と双方を推進するマイクロソフトが有利な立場になるのかもしれない。
あと、「Webサービス」と「SOA」の融合という点で有望なベンダーはSalesforce.comである。アプリケーションのe-Bayモデルを推進するSFはAppExchangeで、WebサービスSOAの世界を目指しているのだろう。