SAPのESA

SAPのESA(Enterprise Service Architecture)について、以下記載されている。
この中で、ジェフリー・ムーアの事が述べられていたので、以下引用に記載する。
パッケージ上で思いっきりカスタマイズしまくるような事例が日本には結構あるようだが。
この場合、「コモディティ」ベースに差別化を行うための「考案」が加えられるといった感じである。この「考案」はあくまでも内製しないといけない。
でも、Webサービスの部品がたくさんでてくる(ネット上で調達可能になる)と、その組み合わせは無数にあり、組み合わせによっては他社を出し抜く(プロセス)イノベーションになるのではないかと思う。この組み合わせが「考案」になってくる。
これが「イノベーションが標準化され、それが再びイノベーションの土台となる。」ということだ思う。


「次のフロンティアはビジネスプロセスの迅速な組み替えにある」とSAPのアガシ氏

●引用
キャズム」の著書で知られるジェフリー・ムーア氏は、競合と差別化を図るべく生まれた革新的なやり方や技術のライフサイクルについて分かりやすく説明している。

 革新の芽生えといえる「考案」は適用範囲を広げながら「イノベーション」を起こすが、広く使われていく過程で収れんされながら「標準」となる。あとは、しだいに「コモディティー」となり、使命を終えるというのだ。空港のセルフチェックイン端末を考えると分かりやすい。ライバルたちを出し抜くべく、セルフチェックインのシステムを開発し、導入を競ったが、今となっては当たり前のサービスとなっている。

 ただ、現状のITはどうだろうか。「考案」「イノベーション」は他社との差別化を重視してカスタムアプリケーションを開発する企業が多い。一方、「標準化」と「コモディティー化」は生産性を重視してパッケージアプリケーションを活用することが多い。しかし、ムーア氏のライフサイクルと違うのは、両者は切り離されたままだということだ。

 「イノベーションがカスタムアプリケーションやxAppsだとすると、標準化はmySAPだ。mySAPのサービスを組み合わせてカスタムアプリケーションやxAppsが開発できれば、イノベーションと標準化を行き来する好循環が生まれる」(アガシ氏)

 イノベーションが標準化され、それが再びイノベーションの土台となる。今後は、絶え間のないビジネスプロセスのイノベーションこそが、企業の成長を支える。次なるフロンティアはそこにあるのかもしれない。