ユーティリティコンピューティングについて

遅ればせながら月刊ComputerWorld11月号(2004年)を読んだ。
ユーティリティコンピューティングの特集があり、ユーティリティコンピューティングの概要と現状(ユーザ事例やユーザの多くがかなり懐疑的であるといった事)を理解する上でよくまとめられていると思った。
ユーティリティコンピューティングの特徴として、
・複雑性の隠蔽(ユーザはサーバの複雑性を気にする必要がない)
・I/Fの標準化(電気のコンセントやUSBみたに標準化されていれば、すぐつながる→SOAにつながる)
・従量課金
・ユーザはピークを見積もってサーバ投資する必要がない
・固定費を変動費に変えられる

上記を実現する上での技術として、仮想化、グリッド、プロビジョニング、SOAといったものがある。
また、ユーティリティコンピューティングによりユーザは逆にベンダーにロックインされてしまうことを心配しているようである。そもそも、上記技術の標準化が確立されていないわけで、確かにベンダーのユーティリティコンピューティングを利用してしまうと、なかなか他のベンダーのモノに変えるのは難しくなると思う。
ニコラス・カーも指摘しているが、本当に発電所みたいになるのだろうか?
なった場合、最終的には大規模なユーティリティベンダーだけが残って後は淘汰されてしまうのだろうか?

月刊 comic alive (コミックアライブ) 2014年 11月号

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