The End of Corporate Computing

「IT Doesn't Matter」の編集者、今度は「企業コンピューティングの終焉」を予言

●引用
 Carrは今回、大半の企業が社内のIT部門を廃止し、代わりに巨大な集中コンピュータユーティリティのリソースを利用するようになると主張している。

 「情報技術は、企業が所有する資産(コンピュータやソフトウエア、関連する無数のコンポーネントなど)から、ユーティリティプロバイダから購入するサービスに変わろうとしており、この流れは変えられない。社内の資産であったITが社外から購入するユーティリティサービスに変われば、戦略上/オペレーション上の前提が覆り、業界の経済構造が変化し、市場が混乱し、あらゆるユーザーやベンダーが大きな課題を突きつけられることになる」(Carr)
・・・
多くのIT企業がユーティリティコンピューティングの考えを受け入れつつあるが、特にSun Microsystemsでは、自社のコンピュータグリッドの計算処理能力を貸し出しており、将来は主に最終需要者にサービスを販売するビジネスパートナー向けに基盤となるインフラを提供したいとしている。

 ただし、Sun最高経営責任者(CEO)のScott McNealyによると、こうした変化はなかなか進まないという。「顧客は、使用量に応じて電気を買うことには問題を感じていないようだが、コンピュータとなると神経質になってしまう」と同氏は先週製品発表の場で述べていた。