イノベーションを誘発する組織環境とリーダシップのあり方について

今日はイノベーション研修の2日目であり、
イノベーションを誘発する組織環境とリーダシップのあり方」を受講した。
要点として、
イノベーションを起こそうとしてもパラダイム(既成の常識、規範)の魔力が生じ、イノベーションを困難にさせる。
パラダイムを超え、イノベーションを起こすには門外漢(アウトサイダー)が必要である。
→門外漢は既成の概念にとらわれず、ある分野でずーっとやってきた者とは違う見方ができる(これがウジャディ(デジャブの逆:既にあるものが視点を変えることにより、新しいモノに見えてしまう)だと思う)。そして、メンタルモデルを打破し、イノベーションが起こる。
イノベーションにはセレンディピティー(偶然が切欠で、その切欠に拘り、すばらしい発見をする能力を意味する)も重要(例.島津製作所の田中さん)。
イノベーションの敵はタスク至上主義:
Task Orientation(F.テイラーの科学的管理法、T型フォード):これではイノベーションは生まれない。しかし、これで成功している業界もある(エクソンモービル等)
Learning Organization(デミング博士のシステムとコラボレーションの思想が源流→ピーター・センゲが昇華)が必要である。
ライン←→セルとの対比。
・5番目のSystem thinkingが一番重要。
System thinkingを実現するためには、チーム間の対話が必要。この時、ディベートではなく、正反合による弁償法が重要(4番目:Team Learning)。Team Learningを実現するたみには共有のビジョンが必要である(3番目:Shared Goal)。共有のビジョンをもつためには、自分の思考回路(バカの壁)を超えないといけないこともある(2番目:Mental Model)。バカの壁を越えるためには、あらゆる知識・教養(1番目:Liberal Arts)が必要である(Personal Mastery)。
分析思考(デカルト)ではなく、概念思考(Conceputual Thinking)が重要である。
概念思考:未知の問題の発見、広い視野、物事の連鎖の構造を理解・将来を想像、アナロジーで問題や解決策をイメージ、アナログに因果関係を探る。
デカルトというと、二言論(主客分離)。そうではない、主客一体もイノベーションには重要であることは野中先生の「知識創造企業」にもかかれている。
・今までのリーダーシップは強制型リーダーシップ(無理やりやらせる・確実にやらせる)、率先方リーダーシップ(やってみせる、背中をみせる:限界値は143人である)。
これからは4つのリーダシップが必要。
権威型リーダシップ(ビジョンを示す、夢を語る)、民主型リーダシップ(意見を求める、意見を吸い上げる)、調整型リーダーシップ(相互の協力関係を作る)、育成型リーダーシップ(人を育てる、人を作る)
IBMはこの6つのリーダシップで、マネージャーを評価。
→うちもやって欲しい。あてはまらない人が結構いると思う。

・講師は3Mのジェームス・マクナーニの元同僚で、とても説得力のある説明であった。
これからのコンサルはLogical Thinkingだけでなく、System Thinkingが必要り、もっと前からこのSystem Thinkingを知っていればよかったというのは、経験に基づく含蓄のある言葉だと思った。いい話を聞いた。


The Fifth Discipline

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