イノベーションへの解に対応する書籍

イノベーションへの解に対応する書籍についてまとめられているページがあった。
http://www.future-planning.net/xp/modules/wfsection/article.php?articleid=41

また、http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001754.html
にも記載されている通り(以下)、大企業は価値基準(大きな売り上げ)ができあがってしまい、新しい分野でイノベーション(破壊的イノベーション)を起こすことができないのは納得できる(私も該当の大企業に所属しており、イノベーションのジレンマを味わってはいるが)。
ソニーiPodを作れなかったのも、まさしく、大企業になってしまった価値基準が邪魔をしてイノベーションのジレンマに陥ってしまっているせいだと思う。このままだと、今のソニーでは、大企業になってしまった価値基準に縛られて、ウォークマンのような破壊的イノベーションは永遠に起こせないのではないかと思う。

「ひとつのハードウェア商品カテゴリーを創出して数千億円規模のビジネスを作りたい、あわよくば創出したカテゴリーで寡占的地位を占めたい」というのは、日本の大手総合電機、エレクトロニクス・メーカー各社が切望してやまないことである。しかし、AppleiPodを始めたときに、果たして誰がそんな大規模なハードウェア事業の誕生を予期したであろうか。大型既存カテゴリーの新商品ではなく、新しいカテゴリーを創出しようとする場合、どんなものでも始まりは小さい事業なのだ。このシンプルな原則を忘れてはならないというのが、iPodから得るべき教訓だと思う。巨大化した日本の大手企業は、生まれようとしている小さい事業をバカにしすぎる。「えっ、売り上げ50億円? 年ですか? 月じゃないの? そんな小さい事業はうちではできないねぇ、もっと大きな話をもってこい」なんて思っている幹部が多いから、新しいカテゴリーの創出がなかなかできないのである。