ハイコンセプト
大前研一訳の「ハイコンセプト」を読んだ。
グローバル化により、プログラミング等の左脳主導の仕事は、インドや中国といった所得の低い国にどんどんシフトしていくばかりか、逐次処理が得意とするコンピュータにも置き換えられてしまうことを予測している。
このような背景のもと、ビジネスにおいては今までどちかというと重視されていなかった右脳を活用し、コンピュータが苦手とする全体・直観・統合・合成といった能力を発揮して新しいことを産み出す「ハイコンセプト」と他人との共感「ハイタッチ」が今後重要になってくることが記載されている。実際、このように右脳をもっと活用しようとする動きが米国で起きている(例えば、MBAよりもMFA(Master of Fine Arts)の方が人気がある等)。
当「ハイコンセプト」、「ハイタッチ」を支持する以下6つの点について述べることにより、説得力のある内容となっている。
1.「機能」だけでなく「デザイン」
2.「議論」よりは「物語」
3.「個別」よりも「全体の調和」
4.「論理」ではなく「共感」
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
6.「モノ」よりも「生きがい」
ハーマンモデル(http://www.herrmann.co.jp/01.html)の脳優勢度調査を最近やったので、関連付けて読むことができ、非常に興味深い内容であった。
自分は左脳思考なのか、右脳思考かをハーマンモデルでチェックし、当「ハイコンセプト」を読むと、面白いのではないかと思う。
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/05/08
- メディア: 単行本
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